鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

働く意欲を高めるには。。。

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地元中学では昨日から14歳の挑戦が始まりました。

中学2年生の子たちが一斉に地域にある企業や公的機関で働いています。

(ちなみに地元中学には今のところしょうがい児は在籍していません。)

1週間、この旗が学校や町のあちこちに掲げられます。

昨日も近くのスーパーで陳列の仕事をする男子中学生たちを見かけました。

保育園で長男と一緒だった子たちも立派に成長しました。



もうすでにこの夏、長男の「14歳の挑戦」を終えた私はこの旗を見ても動揺はしません。

もし、「14歳の挑戦」に挑戦しなければ、私はたぶんこの旗を横目にしながら「どうしようどうしよう」と悩んでいたに違いありません。

やっておいて良かったと思うと同時に、理解ある素晴らしい環境の中に長男がいることを大変嬉しく思います。ܤϡ



今年もまた、春からいろんな事業所を見て回りました。

一生懸命働くしょうがい者の方々に感心すると同時に、どうして過ごしたら良いのか思い悩むしょうがい者を目の当たりにしてきたのも事実です。

先日の県養Pでも、高2の秋からやっと就労体験を実施する学校があったので、「それでは遅くないですか?」と先生に尋ねたところ、「私自身遅いとは思っているのですが、受け入れる事業所側の体制が整わないのと、保護者のニーズが高まってこないことにはどうしようもないのです。」というお返事でした。

「どうせ卒業後は嫌でも働かなくてはいけないのだから、養護学校時代に楽しいことをたくさんやらせてあげたい!」という保護者は多いです。

私もその意見には同感です。

ただし、それと平行して厳しい世の中を知る機会を与えてあげるのも親としての責任ではないでしょうか?



卒業後に「私は在宅でずっとこの子の面倒を見ます!」という人は誰もいません。

みんな一般就労させるか、更生施設に行くか、授産施設に行くか、デイサービスを受けるか、とにかく毎日どこかに子供を行かせますよね。

そしたら卒後に合った準備を、本人だけでなく親自身もある程度することは必要ではないかな?と私は思うのですが、いかがなものでしょうか?

家でやっているお手伝いをもう一つ増やすだけで、グッとステップアップすることもしょうがい児の世界にはよくあることですよね。