鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

今養護学校が変わる。

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今朝の地方紙に「特別支援学校制度」について特集記事が載っていました。

しょうがい児に無関心で疎い、地元の新聞が特殊教育について取り上げるのは珍しいことです。

建設されている長男の学校の増築部分の写真もデカデカと載っています。

記事では、

少子化の影響で、県内全体の児童、生徒数が減っている一方で、知的養護学校の生徒数は増え続けている。

しょうがい種別にみても、盲、ろうの生徒数は横ばいか減少になっているのに対し、増加しているのは知的しょうがいだけだ。

知的しょうがいは、盲やろうのように分かりやすい診断基準がなく、どこからを「しょうがい」ととらえるのか曖昧だ。

そのため、周囲が子供のしょうがいに気づくのに時間がかかり、普通学級で勉強についていけず、途中で養護学校に編入するケースが多い。


とあります。


また、

特別支援学校への再編により、盲・ろう・養護学校ではしょうがい種別にこだわらず、校舎の空き教室や通学者の居住地域バランスに合わせた児童生徒の受け入れが可能になる。

増加している知的しょうがいの児童・生徒は肢体不自由校で受け入れ、ろう学校でも軽度の知的しょうがい児を受け入れる。

また、知的養護学校は、地理的にバランスのいい校舎の配置を活かし、新川地区や砺波地区に校舎にない肢体不自由児を受け入れる。


とあり、

平成20年度より順次移行するとあります。


更に、養護学校の分校を設置している静岡の高等学校校長へもインタビューし、分校の利点や問題点を挙げています。

分校と普通の高校との関係については・・・

職員室も授業も別ですが、運動会や文化祭など行事はほとんど一緒に行い、ロングホームルームの時間には、餅つきやお菓子作りなどを一緒に楽しんでいます。

生徒からも「自然体で接することができるようになった。」、「身近に感じるようになった。」などの声が上がるようになった。


と、あります。

問題点については・・・

グラウンドや特別教室の使用は、原則高校側の予定が優先され、分校には「高校の校舎を使わせてもらっている。」という意識があります。

しょうがいの有無にかかわらず一緒に学ぶことは高校側にとっても大きなメリットがあるということの理解を得るため、これからも共生・共育の普及に努めたい。


などと、この校長は述べています。


今、新しい波が長男を含めて多くのしょうがい児たちに押し寄せようとしています。

どんな結果になろうとも、優しく包んでくれるような社会であってほしい。

そのために必要であるならば、本校と離れて分校で学ぶことも親として認めざる得ないのではないのか?と考えています。

皆さんはいかがでしょうか?