鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

養護学校の先生にも色々あって。。

昨日のうちの校長の講演は、一見今までの教師生活を振り返りながらの保護者への感謝や願いが語られているようでしたが、元々はこの校長は重度身体しょうがい児への教育がご専門というかライフワークでいらっしゃって、知的しょうがいだけの子供の教育はあまり好きではないのです。

特殊教育と一言でいっても色々あって、盲学校やろう学校の教育、肢体不自由や重複しょうがいの教育、長男が通っている知的しょうがいの教育と分野が分かれているのです。

ところが、どの学校も県立学校ですから先生方は不本意ながらも自分の思いとは違う学校に赴任させられるわけです。



長男の今年の担任の先生も以前はろう学校の教師でした。

耳の不自由な知的しょうがい児が入学してきたというので、こちらに異動になりました。

だから、今年度自閉症でしかも知的に重度な子が3人もいる我がクラスの受け持ちになられて、恐らく担任の先生は戸惑っておられることでしょう。



本題に戻ります。

そんな校長ですから、話の内容も「重度のお子さんを担任したときのことです。」と話しておられましたが、実際には身体的に重度なお子さんを例に挙げてのことでした。

どう重度かというと、寝たきりで経管栄養(食物を液状にした物しか食べられないこと)のお子さんたちのことを指します。

今でも校長の机の引き出しにはそうした子供たちの写真が忍ばせてあるとか。。。

重度は重度でも自閉症でこだわりが強く、パニックを頻繁に起こすお子さんは実は興味外なのです。



そういう先生が学校のトップにおられると困ることがたくさん生じます。

育成会などは知的しょうがい者の団体ですから、校長にとってはあまり面白くない団体です。

会員数が激減するのがわかっていながら、会費を振り込みに替えさせたのもそうしたいきさつがあるのでしょう。

少なくとも高等部の子たちが就業体験に行ってるのはほとんど育成会が立ち上げた事業所だというのにです。



養護学校の先生は皆、しょうがい児に理解があるとは限りません。

先生でさえも、その底辺には子供に対する差別や偏見があることを知らされることがあります。

悲しい現実なのです。