鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

就労体験を通して。。

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就労体験を通して。。。

この夏、長男は2つの就労継続支援B型事業所での就労体験と、同じく2つの富山型デイサービスを利用しましたのでお知らせします。

就労体験についてですが、中学部の時には半日だけでしかも母親が付き添って行ってました。

今回初めてお弁当を持って朝から1人で行きましたが、中学部での体験が活かされたのか、働く意欲は十分あるようで6時間労働に耐えられたのは大きな収穫でした。

今回体験した2つの事業所は全く異なる作業をしています。

1つは郷土の伝統や産業に副った農業や和紙工芸品の製作、1つはどこの事業所でもありがちな電子部品の下請けや箸入れの作業でした。

どちらの事業所もうちの子のことは顔は知ってても、言葉がどこまで通じるかといったコミュニケーション面ですとか、どんな仕事をどれだけやれるのかといった能力面など、初対面の子と変わらないくらい接しなければならなかったでしょうから、それなりにご苦労はされたのではないでしょうか?

率直に感じたことは支援員さんは大変プロ意識を持って利用者さんたちに接しているということでした。

例えば箸入れなどは袋の口がなかなか開かなくて四苦八苦したみたいですが、いろいろ工夫されてスイスイとできるようになりました。

また、初めてする作業がなかなか理解できなくて連れて帰ろうかと思ったこともあったのですが、「お母さんが思っている以上に子供はわかっているのよ。子どもと離れることも大事よ。」と言ってくださり、「さすがだなあ。」と感心することが多かったです。

一応6時間労働は可能だとわかったのですが、技術面は本当に未熟ですし、またいろんな作業に対応しなくてはいけない厳しさを目の当たりにしました。

高等部の3年間でどのくらい伸びるかわかりませんが、みっちり修業させて即戦力になるよう努力させたいと思います。

また、最近では夏休みに富山型デイサービスを利用しています。

他の利用者さんと楽しく過ごすことも大切なのですが、こちらでも何かしらお手伝いをさせてくれるようお願いしています。

だいたいは昼食の配膳や後片付けがメインのようです。

富山型デイサービスはその特徴として、赤ちゃんからお年寄りまで利用者の年齢の幅が広く、1つの小さな社会のようです。

その中で自分はどう接して、どんなお手伝いをすれば喜んでもらえるのかを学んで欲しいと思っています。

デイサービスを利用することによって、将来の就労へと繋がっていくことを期待しています。