「14歳の挑戦」を振り返って。。。
さて、「14歳の挑戦」3日目は基本のお仕事のほかに、きゅうり炒め、モロヘイヤの和え物を混ぜる、肉団子をまるめる、おかずをよそう、洗車、草むしり、買い物の付き添い、お茶だしをやりました。
この日はいつもの利用者さん以外に来訪者が多く、幾分不安定だったようです。
時々「ワーーーッ」となると、キーボードの曲を鳴らし、そのディスプレイに表示されるカウンターを眺めて心を沈めていったようです。
それでも一生懸命働いたようで、帰りに迎えに行くとお年寄りからも「たくさん働いておられたよ。」と声をかけていただきました。
同じ地域に住みながら、地元中学の特別支援級の子は「14歳の挑戦」を実施しているのに、どうして養護学校の生徒は取り組むことができないのだろうという思いがありました。
それでも希望はあっても受け入れ先がなければ話しになりません。
それが「ありがた家」さんのほうから「どうして養護学校には『14歳の挑戦』がないんですか?やればいいのにねえ。」と言ってくださり、実現することができました。
また担任の先生も同調してくださり、指導にも駆けつけてくださいました。
こうした幸運を大変嬉しく思うと同時に、「後輩たちも続け!」という思いでいっぱいです。
元々お手伝いが大好きな子でしたが、「14歳の挑戦」は大成功だったと思います。
せっかく学校で学んだり、家でやっていることがよそで発揮されなければ意味がありません。
また、先生でも家族でもない人たちに教えられたり、誉められたりすることは大きな刺激にもなります。
今回長男は3日間のうち不安定な時間もありましたが、自分で落ち着く方法を身に付けました。
これは仕事が上手にできることよりも素晴らしいことだと私は思います。
これから先、いろんな場面で不安定になることがたくさんあるでしょうが、どうやって自分の気持ちを平常心にさせるかが長男の課題になってくると思います。
そういった点からも私は今回の挑戦はとても大きな意味があったのではないかと思っています。
応援くださった全国の皆さんありがとうございました。
また、わざわざ記事にも取り上げてくださったProtea Mamaさんにも感謝いたします。
最後に一つ。
私はいつも長男にあったプログラムを組んでいます。
知的しょうがい児にはそれぞれしょうがいの特色があり、成長の仕方も千差万別であります。
どの子も必ずしも14歳で様々な挑戦ができるわけではありません。
本来、夏休みとは普段できない家族のコミュニケーションを高める時期で、海水浴や旅行やキャンプなどを楽しむのが自然です。
どうぞ家族で楽しい思い出をたくさん作ってあげてください。
私はあくまで長男に適した過ごし方をさせているだけで、決して誇れるものでも何でもないと思っています。