鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

通所更生施設。

地元には社会福祉法人が2つ、NPOが1つ、NPO申請中が1つあります。

そのうち大きな社福は、80名ほどの入所者と、離れたところに通所更生施設があります。

時折長男が活動に参加するのは通所更生施設のほうです。

しょうがい者自立支援法により、各事業所も5年以内に新しい体制へと余儀なくされています。

富山県内でも新体制へ移行した事業所がチラホラ出てきました。



地元の社福ものんびりしているわけにはいきません。

新体制へ移行しなければ、補助がどんどん減らされていきます。

あらゆるニーズに応えるため、グループホームを運営したり、就労支援に力を入れたり、相談事業も着手していきたい意向はあるのですが、肝心の市のほうが、「お宅は区分4~5の人の入所施設でやっていけばいいじゃないか。」と言っているそうです。

要するにお金がないので援助したくないのです。

          

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通所更生施設という言葉もそのうちなくなります。

支援法は介護給付訓練等給付の2つしかありませんから、どんな程度のしょうがい者にも対応するには生活介護就労継続支援の両方の事業を展開していかなければなりません。

この施設が日中行っているのはほとんどが箱折の作業です。

化粧品や健康食品などを製造販売している会社から仕事を請け負っています。

おかげで仕事は途切れることがないようで、追われる時には職員が残業してやっているようです。



でも、本来通所更生施設とは授産施設とは違って、生活訓練が主の施設ではないでしょうか?

箱折のできない利用者は何をしたら良いのでしょう?

また、サークル活動など余暇の活動が少ないのも気になります。

これでは手帳がAの人が通うには大変苦痛になります。



この施設も3年後を目途に新体制へ移行するようです。

プランとしては、生活介護と就労支援を半々の割合で受け入れたいということでした。

そうなると、箱折の作業だけというわけにはいかなくなるでしょうし、職員の数も足りなくなるでしょう。

私たち保護者側からすれば、これから数年間非常に気を揉むことになります。

どんなお子さんでも利用できるような施設になってもらうためには、今から事業所側と掛け合っていかなければならないのです。

私も含めて仲間でいつもウロウロ活動しているのはそのためでもあるのです。