養護クラス。
愛読している北海道のnoriさんにまたまた良い話を聞きました。
札幌市の小学校では、情緒クラスの他に養護クラスというものがあるらしいです。
位置づけとしては、
知的軽度=情緒クラス
知的中度=養護クラス
知的重度=養護学校
という具合になるそうです。
こういった程度別のクラス分けが全国に普及できないものでしょうか?
そもそも養護学校がドンドン膨れ上がる原因は、就学の際に特殊学級か?養護学校か?この二者選択しかできない点にあります。
もっと教育とは柔軟でなくてはならないはずです。
軽中度の子を受け入れてくれる養護クラスというものが、地域の小学校のうち一つにでも設置されていれば、何も焦って養護学校に来ることもないのではありませんか?
養護学校が1学年に20人もの児童生徒を受け入れたりすると、それだけで最軽度から最重度まで20のしょうがいレベルが生まれてしまいます。
国語や算数といった科目はレベルごとに分かれて授業がありますが、学年で取り組まなければならない授業もかなりあります。
そうするとものすごい幅の子たちが一緒に勉強することになるのです。
例えば調理実習を行った際、先生が「お料理をする時に注意することは何ですか?」といった質問をします。
軽度の子は「ハイ!包丁で指を切らないように手をグーにして切ることです。」、「コンロの火が危ないのでやけどしないように気をつけます。」と元気よく発言します。
先生もつられて、話ができる子のペースに合わせて授業を進めてしまうという問題が生じてしまう危険性があるのです。
もちろん、軽度の子も重度の子も一緒にいたほうが良い場合もあります。
重度の子は軽度の子に良い刺激を受けて、できなかったこともできるようになるでしょうし、軽度の子は重度の子の面倒を見て優しい気持ちを育てることもできるでしょう。
うちの長男などは人を見て動くタイプですから、お喋りのできる子に「長男君!この机一緒に運ぼうよ。」などと声を掛けられるとそれなりに動けるようです。
それでも養護学校には受け入れられる人数に限りがあります。
地域の小・中学校に養護クラスを設置し、養護学校から専門の先生を派遣し、健常児と触れ合いながら充実した教育を受けられるような体制にはできないものでしょうか?
それがこれからの子供たちのことを考えると一番良いように思います。