鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

先生と共に歩んだ十二年

 

先生と共に歩んだ十二年          

いよいよ卒業の時を迎えました。

思えば先生と共に歩んだ十二年間でした。

よく先生方は「保護者の頑張り」などと称しますが、きっかけ無くして頑張りなどあろうはずがありません。

毎年毎年様々なご指導で息子を導いてくださったことに改めて感謝申し上げます。  

例えば、スキーなどもその良い例です。

夫婦で編み物が趣味の超インドア派だった私たちの暮らしが、息子が学校でスキーを滑るようになったことをきっかけに一変します。

それからは毎冬スキー場に出かけ、今ではらいちょうバレーの常連になってしまいました。

こうしたことがやがて、買い物や銭湯や地域活動、スポーツ観戦や家族旅行、更には冠婚葬祭の場へと活かされて行くのです。  

先生がきっかけを作ってくださり、私たち夫婦がそれをしっかり継続させる、その繰り返しの日々だったように思います。

今の息子の姿は、正にその見事な連携プレーによって生み出されたものなのです。  

ところで、息子は卒業後就労継続支援B型事業所と富山型デイサービスの二ヶ所で働くことになります。

これも、中学部から高等部へと様々な作業を身につけながら、一ヶ所のところで一つの作業だけに従事する人にはさせたくないという私の強い希望によるものです。

たくさんの先生方から学んだことを無駄にはさせたくないという私の思いがそこにあるのです。