今月の「手をつなぐ」より
難しいしょうがい者制度や国の動きなどは何度読んでもチンプンカンプンですが、今月の「手をつなぐ」には読者の投稿記事が載せられていて興味をそそりました。
まるで自分のことのように身につまされます。
長く入所施設で生活していた本人さんのたった一人のお兄さんが亡くなってしまいました。
お兄さんは弟思いでよく施設にも訪ねてこられたそうです。
施設の職員さんは、「ぜひお葬式に参列させてほしい!」と連絡しました。
お通夜ではうなだれて座る本人さんの姿がありました。
そんな本人さんを見て近親者が翌日の告別式まで皆と一緒に泊まるよう言ってくださったそうです。
また、納骨の際には遠い地方のお墓まで本人さんを連れて行ってくださったそうです。
読みながらも涙を誘うお話でした。
養護学校に入学したばかりの女の子のお母さんは、先輩のお母さんからよく「余裕のある時から地域のサポートを使う練習を親子でしていかないとダメよ。」と言い聞かされていました。
まだ自分も若いし、そんな切羽詰った事態も想像しなかったお母さんですが、月に2回くらいはサービスを受けるようにしていました。
そのお母さんが一度脱水状態で入院し、その後も体調が悪くて何度も入退院を繰り返すことがありました。
お母さんが地域サポートを使う練習を怠らなかったおかげで初の連泊も無事こなすことができ、学校にもニコニコと登校する女の子の姿が見られたそうです。
先輩お母さんのアドバイスの重みを噛み締めるようなお話でした。
親が「お前には無理だ!」と反対するグループホームに自ら飛び込んだ本人さん。
その後すぐに父親が亡くなる事態に見舞われました。
お母さんも病気がちになり、体が弱くなったところに今度は頼みの綱の弟さんが急死しました。
お母さんもショックで後を追うように亡くなってしまいました。
不幸続きの本人さんですが、早くにグループホームに入居したことで、今は悲しみを乗り越え力強く生きています。
これを読むと世の中にはしょうがいを持った人がたくさんいることに気付きます。
「苦しいのは自分だけじゃないんだ。」と勇気付けられます。
あなたもぜひ一度この「手をつなぐ」を手に取ってみてはいかがでしょう?