鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

発覚した弱点

昨日は作業所の個別懇談でした。

いつも連絡帳は、

午前 JB

午後 ウォーキング

としか書かれていないので、どうせ前の事業所と同じような支援しかしていないのだろうと軽く考えておりました。

ところが、実際は極めて細かなものでした。

息子は部品が無くなっても職員さんに報告しないのだそうです。

ジッと指示待ちしているらしいです。

見かねてベルを置いてみたのですが、結局職員さんと目が合わないとベルを押さないそうで、どうやって部品が無くなったことを教えてくれるようになるのかそこが問題だと言われました。

コミュニケーション形成ですよね。

家でもここは難しいところです。

例えば以前はジャンパーなどは部屋に掛けておけば自分で着てくれたのです。

でも、今は玄関のフックに私が毎朝掛けておかないと着てくれなくなりました。

それには原因があります。

暖かな日は「今日は着なくていいよ。」と私が言うものですから、本人がジャンパーを着ても良いのかどうか自分で判断できなくなったためです。

こういうようなことはたくさんあります。

 

また、アドバイスしようとするとそれを嫌がる素振りを見せるのだそうです。

中には部品を投げる日もあったとか。

ひえーっ!って感じです。

結局は言葉が理解できない上に聴覚過敏なので、耳元で訳の分からないことを述べられること自体が嫌なのでしょうね。

こういうのも自閉症で重度の知的障がい者にはよくあることです。

 

こんなにたくさん問題があったのにも関わらず、前の事業所では「息子君は特に問題ありません。」とスルーされてきました。

秋の旅行の行先ばかり話させるので、私もちゃんとやっているものと思っていました。

要するにきちんと息子を見てくれていなかったということです。

もっと早くに今の事業所に来るべきでした。

でも、まだ26歳。

5年ほどで前の事業所を辞めて良かったと胸をなで下ろしております。