返す返すも残念
新聞に取り上げられて数日が経ちますが、今でも「老後の暮らしが不安」だとされたことを無念に感じております。
昨日の懇談会でも、「内容はどうでしたか?」と聞くと、「いいお姉さんですよね。」と言われました。
やはり、そう来るよね。
どうしたって家族愛に溢れた家庭のように描かれてしまっている。
私の言いたいことはそれではないのに。。
私は二度目の取材の時に言うべきことをメモっていたのです。
でも、ま、わざわざ言わなくても記者は分かっているだろうとメモを見せずに済ませてしまいました。
それがいけなかったのかな。
以下はそのメモの内容です。
◎単純に中重度の知的障がい者は大変だという記事では、若い人は子供を産みたくなくなってしまう。
◎大切なことはどんな障がい者も受け入れてくれる度量の大きな社会にみんなで変えていくこと。
◎普通の子供でも大人になるまで18年掛かるのだから、障がい者が社会に溶け込むのに時間が掛かるのは当たり前。
◎せっかくお母さんや家族が障がい者本人を社会にデビューさせようとしているのに、それを阻止してはならない。
◎初めて社会に出れば興奮して走り回ったり、大声を出すのはよくあることである。広い心で受け止めてあげてほしい。
◎家の中だけでは本人が何が好きで何がしたいかは分からない。我が家の息子が今あるのも様々な社会体験によるものである。
◎来るべき令和の時代は社会デビューさせようとしているお母さんや家族の背中を押すような温かな時代であってほしいと思う。
◎我が家の息子は広く知的障がい者を知ってもらうために生まれてきた、言わば「啓発活動家」である。しっかりとその役目を果たしている息子を私は誇りに思う。