鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

喋る。喋る。喋る。

話は学習発表会に戻ります。
長男の学年の1組の子は、1日中喋り続けています。
高等部になって少しは場の雰囲気や物事の分別がついてきましたが、成長した分知識が豊富になって逆に口が止まらないようです。
彼:アルさんexclamationアル支部長さんexclamation支部長さんですよね。
私:まあ、育成会の役員だから支部長には違いありませんけど、そんなに人前で「支部長!支部長!」と言わないでください。
彼:僕のお父さんは〇〇自動車〇〇営業所で働いています。
私:それって個人情報だからあまり言わないほうがいいんじゃない?お父さんも困ると思うよ。
彼:僕は自閉症なんです。広汎性発達しょうがいなんです。
私:ふーん。
彼:長男君はどうして喋れないんですか?いつも「オッ!オッ!」しか言いませんよね。
私:喋れないからこの学校にいるんですよ。 (私にして見れば、アンタのほうがどうしてこんな学校にいるのか不思議だよたらーっ(汗))
彼:楽天の野村監督が辞めちゃうんですよ。
私:らしいね。
彼:次は誰になるんですか?
私:広島のブラウン監督になるらしいよ。
彼:えーっexclamation&questionブラウン!あのペースを投げちゃったブラウン監督ですか?
私:詳しいね。私より詳しいよね。
彼:じゃあ、広島の監督は誰になるんですか?
私:野村監督ですよ。
彼:えっ?野村監督!?
私:あー、元広島の選手だった野村監督ね。楽天の監督の野村監督じゃないよ。
彼:サンダーバーズ応援に行きたいな。僕、キャラクターもん大好きなんです。
私:じゃあ、試合見に来れば?一緒に応援しようよ。しょうがい者は手帳見せたらタダなんだよ。お母さんと来れば、お母さんは半額になるよ。
彼:えっ!そうなん?お母さん、そんなこと言ってなかったよ。
私:お母さん、きっと知らないのよ。教えてあげたら?
彼:うん。わかった。
この後もドンドン話は続きます。
作業の先生も彼の話が止まらないことを知ってて、誰も中に割って入ってはくれないのです。
知的に軽度でも恐らく彼は一般就労はできないでしょう。
どこか作業所に行くことになるのかな?
良い仕事が見つかるといいですね。