鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

プチこだわり。

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うちの長男のことで家族が苦労しないのは、こだわりが強度なものでないからです。

見通しが付かなくて多少混乱することはありますが、暴れて大変だったということは最近ないです。

とにかく型にはめたがる傾向は自閉症ならではです。

ですが、家の中のことでも毎日同じというわけにはいきません。

突然お客さんが来たり、掛かってきた電話が長引いたりすることなどしょっちゅうあります。

でも、あまりそういう変化には混乱しないみたいです。

写真は毎朝の儀式のひとつで、チラシを十文字に置いて1枚ずつ眺めています。

スーパーのマークなどが特にお気に入りのようです。

もう何年もこんなことをしていますが、これだけは止めるつもりはないようです。

夜になるとZARDのCDを聞いています。

他人が見れば(ZARDのミュージックが好きなのか?)と思うでしょうが、たまたま最初に掛けた音楽がそのCDだっただけで、特に好みではありません。

一見音楽を聴いているように見えますが、実はカウンターを必死に見ているのです。

「0:00」から始まって、1秒ずつカウントしていくのを見て楽しんでいるだけなのです。

学校から帰ると自分専用の日めくりと、お姉ちゃんの部屋にある日めくりをめくります。

まだ日が出ているのにもう次の日になってしまいます。

でも、本人には明日の見通しが付いて良いようです。

蛇口をひねって水の感触を楽しんでいます。

これだけはちょっと短めにしていただきたいです。

水道代もバカになりませんからね。

一番見ていて変なのは食べ方によるこだわりです。

本人なりの段取りがあるようで、周りの人はほとんど気付きませんが、見ていると奇妙な食べ方をしています。

今度また、そのことについて書きます。

休みの日は必ず出かけないといけないみたいです。

家の中だけでは何をしていいのか本人も困ってしまうからでしょう。

それは別にショートステイ先でも全然オッケーです。

「行かなきゃいけない。」と思うらしく、喜んで行ってくれるのでありがたいです。

ショートステイを利用しない時は、何かスケジュールを組んで行きたそうなところを選んで行きます。

単に電車やバスに乗って、行って帰ってくるだけでも十分満足してくれるみたいです。

いよいよ夏休みですね。

本人のこだわりを尊重しながらも、楽しく有意義な夏にしたいものです。