山里の中の幸福。
以前長男の学校で講演会がありまして、講師にきていらしたNPO法人のところへお仲間さんたちと見学に行ってきました。
私ら地元の人間しか分からない山里深いところです。
「何もこんな山奥でやらなくても。。。」と誰もが思う場所ですが、農業がメインで地代が安いところが大きな魅力なんだそうです。
私は今までにいろんな施設を見学してきましたが、これほど感心したことはありませんでした。
大抵の理事長や施設長と呼ばれる人はその施設の自慢ばかりを並べたがります。
でも、ここの理事長さんがまず開いた言葉は、「何も見るとこないですから。。。」でした。
まさに谷あいの集落で、地元の人に借りた田畑と数基のビニールハウス。
そして譲り受けた古い民家でのグループホーム。
町の生活に慣れた人には理解できないものがそこにはあります。
また、驚いたのは利用者が26人に対しスタッフが12人もいらっしゃるのです。
利用者さんは決して重くはありません。
せいぜい認定区分が3までです。
普通はそんなにスタッフがいると人件費が運営費を圧迫し破綻してしまいます。
でもね。
皆さんこの理事長さんに付いて行きたいと思っているのです。
どんなに給料が安くても、地味な仕事でも、「この理事長と働きたいのだ!」という人が集まってきているんですね。
そんな理事長さんは奥さんのお腹にいる子を含めて6人の子沢山です。
子供好きな人に悪い人はいませんね。
飄々と話す理事長さんに、私たちもほんの数分で親しくなってしまいました。
富山の人はぜひ一度訪ねていってみてください。
忘れていた大切なものを思い出させてくれるそんな場所ですよ。