鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

「手をつなぐ」より。

今日は、高知県のある青年の書いた文章を借用させてください。



ぼくは中村通勤寮に5年ぐらいいました。

今は第5グループホームで、いやなこともあれば、楽しいこともあるけれど、辛いこともたくさんあるけれど、自分はあまり気にしないタイプですので、困ることはありません。

10月から制度が変わるので、今からはいろいろお金がいります。

7月の連休に帰って、母とそのことを話したいと思っています。

何故国は弱い者の味方ではないのでしょうか?

今のほうがずっといいのに、あえて制度を変えるので、母もぼくも考えさせられることがとても多いです。

ぼくの父は他界してだいぶ経ちます。

今は母一人で家のことをしています。

草を刈ったり、草を引いたり、いろいろしています。

でも母がいなくなったらぼくだけでなく、みんな困ると思います。

自分はとても心細いので、皆さんのいい知恵をお借りしたいので、よろしくお願いします。

もし母が亡くなったときは、ぼくの姉が帰ってきてくれるよう、今のうちに頼んでおいてくれるよう、母に頼んでいます。

ぼくも長い人生だから、母が亡くなったあとも大変だと思いますが、がんばって生きていきたいと思っています。

中村通勤寮をやめても仕事がないので、それが一番の悩みです。

長くなるのでこのへんでペンを置きます。

よろしくお願いします。



あなたはこの青年とお母さんを支えることができますか?

10月から日本中のしょうがいを持った若者たちが、家族が泣く日々が始まるのです。