鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

僕も内職。

夕べ長男がとうとう内職を手伝うようになりました。餭

いつもは私がするのを向かい合わせにしながら眺めて、「1個できたね。2個できたね。」と数を数えてくれていたのですが、自分でもやりたくなったようです。

内職そのものは極々簡単な作業です。

計器か何かに取り付ける黒いプラスチックボックスの隅にピンを2本刺す作業です。

型枠が付いた機械にボックスとピンを取り付けて、レバーでガチャンとやればOKという誰でもできる作業なんですよ。

夕べは夕飯の支度が終わった6時過ぎから始めて、7時になったので「もうご飯食べない?Ϥ」と誘ったのですが、結局1箱終わるまでやってくれました。

能率的には初めてなのですごく遅いです。

私は1箱40分ぐらいでやるんですが、長男は90分かかってしまいました。

これが60分ぐらいまでに収まると頼もしい戦力になってくれると思います。

これからもやるかどうかが問題です。

何となく興味本位でやるのであれば、仕事ではなく単なる気晴らしで終わってしまいます。

将来的なことも考えて、どれだけ持続して、手際よくやってくれるかが課題ですね。

それには、「働いたらそれなりにちゃんと޶報酬がもらえるよ。」ってことを教えてやらないといけないです。

そうしないとなかなか長続きはしないと思います。




それでも、内職仕事ができるようになると卒業後の幅が広がってきます。

しょうがい者自立支援法
により、福祉サービスが毎月の支給ではなく、日数割りになりました。

要するに、作業所や授産施設へ行きたくない日は行かなくて済むのです。

家でも内職ができるのであれば、週の3日は外で働き、あとの3日は家で内職し、あとの1日はフリーの日などと計画が立てられます。

そうすれば、利用料の1割負担も軽減されるし、尚且つ収入も得られるのです。

これはあくまで一つのプランです。

息子の適正を見極めて、卒業後はどういった暮らしが合っているのか、これからの6年間を踏まえながらゆっくりと考えていきたいと思います。