鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

本人部会。

昨日は富山県手をつなぐ育成会大会でした。

中学部になったので、本人部会に初めて参加させてみました。

本人部会は3つのグループに分かれていて、1つはレクリエーション活動、1つは「グループホームを考える」という討論会、もう1つはとにかくいろいろ思っていることを自由に話そうという意見交換会でした。

本人部会はそのほとんどが小規模作業所授産施設で働く青年たちです。

20代後半から30代が主流になっています。

うちの長男は未成年ですし、人の話を聞くこともできませんので、レクリエーション活動に参加してきました。

親たちはその間、育成会大会総会や分科会に分かれての勉強会がありますので、お昼のお弁当を挟んで10時から16時までの長丁場です。

果たして6時間の間、知らない大人たちに囲まれて混乱しないかしら?と大変気を揉みましたが、帰りに迎えに行くとニコニコと私を出迎えてくれました。

何をしていたのか気になって、地域で作業所に通っている女性に聞いたところ、海の見える公園までみんなでバスに乗って遊びに行ったり、ゲームを楽しんだり、カラオケをして楽しんだそうです。

ずっと体育館の中で過ごすのかと思っていたら、気晴らしに外に連れてってもらえたようで良かったです。

うちの息子はカラオケは歌えないし、ビデオ鑑賞もストーリーが理解できないので楽しむことができませんが、その代わり人の様子を観察して喜ぶ習性があります。

絶えず人の動きを見て、何かしでかさないかワクワクしているようです。

また、低学年の時からショートステイを利用したり、地域の活動に参加したりしてきたので、初めてのところでも混乱することが少なくなりました。

何事も経験ですよね。

本人が楽しめたかどうか分かりませんが、将来の就労や地域参加に向けて、毎年本人部会には参加させてやろうと思いました。