鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

期日前投票

昨日、作業が終わった息子を連れて行政センターへ期日前投票に行きました。

当日でも良かったのですが、モタモタして周りの有権者に迷惑を掛けてはと期日前にしたのです。

ところが、私もうっかりしていたのですが、期日前投票の場合何故当日投票出来ないのか事由を書かなくてはいけないですね。

息子と呆然と立っていたら職員さんから書類を書くように促されました。

住所氏名生年月日、それに事由を丸付けするその書類を見て、「この紙はこの人には書けませんexclamation」と私が言いました。

「どういうことですか?」

「ですから、この紙はこの子には無理です。書けませんから・・」

「字が書けない者がどうして投票に来るのです?むかっ(怒り)

「平仮名は書けますよ。でも、この紙はうちの子には無理だと言っているのです。」

「はー。平仮名は書けるんですね。では、私がこの用紙を代筆しますから、それで投票してください。」

「でも、どうしようかな?投票は一人で書かなくてはいけないんですよね?」

「そうです。本人さんが良いと思われる立候補者の名前を書いてもらいます。」

「うーん。やっぱり止めようかな?」

「いやいやいやいや。せっかく来られたんだから投票して行ってください。」

「うーん。。。」

「いやいやいや。せっかく来られたんですから。。。」

・・とずっと問答を繰り返していると立会人3人まで興味本位にそばにやってきてしまいました目目目

それで止む無く決行on

私が先に投票して、息子は何やら一応書いて投票しましたが、あれは絶対に自分の名前を書いたのに違いあまりせんたらーっ(汗)

次からは選挙公報をしっかり見せて、候補者の氏名の練習をさせてから臨まないとねパンチ

あ~あ、今度から絶対当日投票するぞと決めた私なのでした。

重度の知的障がい者の親御さんでは一切本人に投票させない方が多いです。

気持ちはわかります。

でも、この先何度も届けられる投票券。

本人の国民としての義務や権利について今一度考えていただきたいと思います。