鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

委員長挨拶

盛夏の候 日頃より部活動に対し、ご支援、ご協力いただき誠にありがとうございます。

昨年度に引き続き、委員長を務めさせていただくことになりました。

さて、先日まで高等部では一斉に就業体験が行われていました。

特に2、3年生の生徒さんは初めて通う企業や福祉作業所での体験で戸惑うことも多かったでしょう。

今年からは福祉就業体験については僅か5日間の短い期間での体験となってしまいました。

この短期間で作業所に慣れ、与えられた作業をこなさなくてはなりません。

すぐに作業所の雰囲気に慣れ、作業に取り組むようになるにはどうしたら良いのでしょう?

私はこの就業体験と部活動はとても似ているように感じます。

まず、他学年と一緒に活動するということです。

先輩と後輩の関係はどこの企業でも作業所でも一生続きます。

こうした関係をしっかりと身につけておくことが大切です。

次は、自分の受け持ちではない先生と触れ合うことです。時には男先生にガツンと叱られることも大切です。

叱られ慣れることが、就業体験先で指導員さんに注意されても動じない強さを作ります。

その次に大切なのは精神面です。

物事をコツコツやり通す忍耐力や我慢強さを育てるには部活動は大変有効な手段だと言えます。

最後には一番大切な体力面です。

どんなにやる気があっても1日6時間ないし8時間の労働に耐えられなくては話になりません。

暑さの中でも毎日頑張れるような体力を部活動でしっかりと身に付けたいものです。

このように部活動はとても有意義で子供たちの成長には欠かせない要素だと思います。

全国的に見てもこれほど活発に様々な部活動を展開しているのは○○支援学校くらいなものでしょう。

こうした恵まれた環境を是非とも無駄にしないようにしたいものです。

最後に、社会に目を向けるとまだまだ知的障害児に対する理解は足りていません。

学齢期のこの時期が一番楽しく幸せな時期のような気がします。

だからこそ、一日一日を疎かにせず、お子さんと楽しく有意義な学校生活を過ごされることを切に願います。

今年度も部活動を通して子供たちをしっかりと見守ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。