鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

敏腕教師現る!

昨日は教頭先生と話すより、臨時の担任教師との個別懇談会のほうがメインでした。
彼女は富山県自閉症教育ではナンバーワンと言われるくらいの先生です。
話し出すと止まらないといった感じで、ウーマンパワー炸裂の先生でした。
とにかく話す内容が今まで聞いたことのないような、目から鱗の連続でした。
コミュニケーションについては別の記事で取り上げたとおりです。
長男の優れたお手伝い能力や作業能力からすれば、知的にレベルが劣っているはずがないとおっしゃっていました。
今までの手立てがきちんとされていなかったからなのだそうです。
長男は「△」や「□」を書かせると全部「○」と書いてしまうのだそうです。
これは認知面が弱いせいで、きちんと「見る」力を付けてやれば、どれだけでも文字でも漢字さえもスラスラ書けるようになるとのことでした。
また、宿題で揉めたアナログ時計などもせっかく家でキッチンタイマーを使っているのなら、合わせてアナログ時計の針が何時になっているかを示してやれば、そのうちわかるようになってくるのだそうです。
「なるほど!」と感心させられることばかりでした。
今使っている教室も「何の手立てもない!」と厳しくおっしゃってました。
早速壁に文字やマークを掲げたり、床にテープを貼るなどして、子供たちが動きやすいようにしていくそうです。
ツールを使わないで言葉だけで指示していると、何度も同じことばかり繰り返して言わなければなりません。
「ツールを使えばどれだけでも一人で作業ができる子たちなのに全然活かされてない!」とおっしゃってました。
元の担任が戻ったきたらきっとビックリすることでしょうね。
最後に、数学でせっかく時計をやっているのなら、美術でも体育でももちろん家庭でも時計を使った支援をしてあげないと数学をやってる意味がないとおっしゃってました。
これはごもっともな話で、私もその意見には大いに賛同します。
その授業だけ上手にできても、他の場面で活かされなければ何の価値もありません。
どんな場面にもきちんと学んだことが反映されるような連携プレーが冴える特別支援教育をお願いしたいです。
この先生のおかげで、高等部のみならず学校全体の自閉症児に対する関わり方が変わってくるかもしれませんよ。
少し期待して見ていきたいと思います。