鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

プールロッカーの鍵。

学童保育に行った午後は温水プールに入るのが定番になってきました。

中学部になってから一日中授業ですし、てんかんもあってなかなか地元のプールを利用する機会がありませんでしたが、土曜日は3:30から水泳教室があるため1時から3時は逆に穴場なのです。

監視員さんも理解があるし、地域参加に繋がって良いかと思います。

長男自身はビート板を持つものの、ろくに泳ぎもせず人の出入りばかり相変わらず眺めていますがね。狼



小学部3年生のときに思い切って男子更衣室で着替えるようにしました。

スタッフさんに長男がプールから上がってもロッカーを間違えないよう、何か目印になるものを扉に貼って良いか相談しました。

すると、スタッフさんは事務室にあった大きなイルカのポスターを貼ってくれました。

地域の人の温かさに触れた瞬間でした。ޤݤ



それでも、ロッカーキーは100円を入れないと抜けません。

財布など持たない長男にわざわざキーなど不要と、ずっと何年も100円を渡さずにいました。

ところが昨日、ガラス越しに長男を見たら腕にしっかりキーバンドをしているではありませんか!?Ӥä

人の100円を取ったのか、はたまた先に利用した人が取り忘れたのか?

ちょうどロビーに近所の奥さんがいたので、「ねえ!ここのロッカー100円いるよね?」と聞いたところ、「私も知らんだけど、いつの間にやらお金いらんようになったよ。」と教えてくれました。

ふーッ。ܤ

だからキーが抜けたんだ。



長男は時々キーバンドを触りながら何やら誇らしげにしています。

人並みのことがしたかったのね。

帰りもロッカーとキーのマッチングができたようで、無事更衣室から生還してきました。礭

地域に支えられ、地域に順応していく長男がココにいます。