鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

長男は2万4千円稼ぐ男になれるだろうか?

今朝の新聞に、県の障害者福祉計画の中に、作業所の工賃を23年度までに平均1万2千円から2万4千円に引き上げるよう各事業所に働き掛けていると出ています。

私は事業所側の人間ではありませんから事業所の苦労はわかりませんが、自分の子供に置き換えた時、果たしてうちの長男は毎月2万4千円も稼ぐ男になるだろうか?と不安になります。

夏休みの様子を見れば、長男は実直で長時間の作業にも堪えられるだろうと思われますが、所詮は袋詰め作業です。

とてもそれだけで2万4千円頂けるとは思えません。

むしろ、在宅で私の内職をそっくりやってくれたほうが稼ぐかもしれません。

与えられる作業に対して長男の技量が伴わないのが現実です。

高等部の3年間でどこまで伸びるかわかりませんが、足手まといになって工賃の平均値を下げるほうに回ってしまわないか、それがとても不安です。



何故に国や県は工賃倍増を謳うのでしょう?

それは福祉予算に限りがあるからに他なりません。

私たちは国や県の指針に合った子供に育てなくてはならないのでしょうか?

そもそも工賃を2倍にするといっても、定員30人の事業所ならば今までより毎月300万円以上の売り上げアップを見込まなくてはいけません。

作業で作った商品の市場拡大も工賃アップの大きなテーマになってきます。

私たち保護者も腹をくくらなくてはなりません。

「一般就労は無理だから、B型事業所でいいわ。」と安易に考えていたら、とんでもないことになるかもしれませんね。