40歳の由香さん。
福田首相はいいなあ。。。
好きな時に辞められるんだもの。
私も一切の役職辞めたいです。
早く養護学校卒業したい
とまあ、愚痴はさて置き、「手をつなぐ」に泣けるような、考えさせられるような話が載っておりました。
40歳の由香さんは、しょうがい程度区分「6」の最重度の知的しょうがい者です。
担当の竹内さんは、由香さんのお世話をするようになってから毎日毎日「ハートマークを描いて!」とせがまられて困っていました。
A4用紙に何枚も何十個もハートマークを描かせられ、「何故こんなことばかりさせられるの!このままだと由香さんと仲良くなれない。」と悩んでいました。
そのうち、今度はUSJのパンフレットを毎日コピーして欲しいと由香さんがせがむようになりました。
わざわざ事務所に来てはコピー機の前に座り、「コピーして」とせがむのです。
「USJに行きたいの?」と聞くと、「そうじゃない!コピーだけ!」と言うようにパンフレットを押し付けてきます。
そんなやり取りを繰り返していたある日、竹内さんは「どうしてコピーなのだろう」と考えました。
そして、コピー機があるのは事務所だけなのに気付きました。
当時竹内さんはもう一人の利用者さんも担当していました。
正直、手の掛かる由香さんよりもその利用者さんといたほうが竹内さんは楽しいと感じていたのです。
他の利用者さんと接する竹内さんの楽しそうな姿に由香さんは疎外感を感じたのでしょう。
だからこそ、他の利用者さんと離れられる事務所にわざわざ竹内さんを引っ張り出してコピーを頼んだのです。
そのことに気付いた竹内さんは思わず大粒の涙をこぼしました。
あのしつこいまでのハートマークも、実は「私を見て」という由香さんの必死の訴えだったのです。
本当はハートマークなんてどうでも良かったのです。
それからの竹内さんは由香さんともきちんと向き合うようになりました。
由香さんの意味不明のこだわりも段々と少なくなっていきました。
今では、由香さんも困っているときや腹が立ったときなど文字や絵を指差して伝えるようになってきたそうです。
これからも竹内さんは由香さんが何を伝えようとしているのかを考えながら由香さんの心の声を聞こうと懸命にお仕事していかれることでしょう。
ええ話やなあ~