鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

これからを生きる者として。

県育成の会報に載せるため、先日の研修会の感想文を求められました。

新参者だからか知りませんが、この1ヵ月の間に手記を3回も書かせられてます。

この先お願いされてももうネタがありませんよޥ

この文章が載るのは春を過ぎてからでしょうか?



二月二十三日、富山県知的障害児者生活サポート協会加入記念研修会が行われました。

育成会の互助会が進化し、従来の保険業務に加えて三事業である「日常生活相談・支援」、「就労相談・支援」、「権利擁護相談・支援」が加わったわけです。

相談事業は従来より育成会で行ってきましたが、生活サポート協会に加入したのを機に、更に充実した事業の拡大とネットワーク作りに励んでいただきたいと期待しています。
 
研修会の後半は、全育成中央相談室長である細川瑞子先生の講演でした。

障害者自立支援法」の施行により、福祉は措置制度から契約制度へと大きく変換しました。

どうしたら障害者本人が、或いは家族が幸せな生活を送ることができるのか、本人を主体に家族全体が深く考えなくてはいけない時代へと突入したわけです。

私は学齢期部に所属する者として、養護学校を卒業した後のことをよくイメージします。

養護学校在籍中は様々な悩み事や相談事などはすべて学校の先生が解決してくれました。

しかしながら、卒後は先生との関係も途絶え、問題を解決するにも一体誰に頼れば良いのか分かりません。

県や市では指定事業所を紹介してくれるかもしれませんが、個人で訪ねるには大変な勇気が必要です。

もっと身近に、もっと親身になってくれる相談相手が必要ではないでしょうか?

育成会が障害者本人とその保護者で構成されている団体であるならば、やはり同じ親の立場として後輩の相談相手になり、サポートしてくれるそんな心強い団体へともっと進化して行かれることを望んでいます。

契約社会になればなるほど、本人や保護者が欲するのはやはり同じ目線で話を聞いてくれる強い味方の存在だと思います。

こうした研修会を経て、育成会自身がスクラム組んで相互に助け合う存在になることを期待したいです。