鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

要望書。

我が地区では、現在18歳未満の身体および知的しょうがい児が推測で20人程度いるものと思われます。

平成21年度以降毎年3~4人のしょうがい児が各養護学校を卒業し、社会へ旅立つことになります。

また、隣接する各地区においてもそれぞれしょうがい児が毎年社会へと旅立っていきます。

今いらっしゃる大人のしょうがい者に加えて、更に福祉サービスの提供を望んでいらっしゃる方々が年々増えていく計算になります。



さて、18年度より施行された「しょうがい者自立支援法」に伴う我が地区における事業を見ますと、しょうがい者にとって不可欠な「生活介護」のサービスが不足していることが強く懸念されます。

「就労継続支援」だけで果たしてどのしょうがい者のニーズにも応えることができるでしょうか?

やはり、本人の希望と家族の希望に沿ったサービスというものが必要になってくるのではないでしょうか?

この地区に限ったことではありませんが、サービスの提供が少なければそれだけしょうがい者の社会参加が望めなくなってしまいます。

富山市しょうがい者福祉計画」においても、ノーマライゼーションの理念が強く謳われております。

それゆえ一つのサービスにこだわるのではなく、様々なサービスが展開され、どんな種類のしょうがいを抱えていてもこの地で幸せに暮らせるよう福祉の拡充を願うのであります。



更に付け加えさせていただくならば、地域生活支援事業の充実もほしいところです。

それぞれのしょうがいに応じた相談支援や移動支援、日中一時支援などのサービスも徐々に定着していくことを願っております。



しょうがいは克服できるものではありません。

しょうがい者一人一人は贅沢な暮らしなど望んではいないはずです。

ただ単にしょうがい者が当たり前に生活し、当たり前に参加する社会となるためにも、様々な福祉サービスの提供とその充実を強くお願いいたします。


  
   平成19年6月吉日

                                      アル