卒業前にしておかなくてはいけないこと。
先週、お母さん方と一緒に地元の社会福祉法人を訪ねました。
目的は地域での事業の拡大です。
私たちの住む地区は、21年度より毎年3~4人ずつ各養護学校の卒業生を迎えることになります。
当然、「就労継続支援」だけでやっていけるわけがありません。
何とか「生活介護」事業も備わった複合施設へと拡充できないものかお願いしてきました。
うちの長男ならば、継続Bでも毎日やっていけるかもしれません。
でもどの子でも「それでいい。」というわけにはいかないはずです。
身体であろうが、知的であろうが、もちろん精神も含めて、継続して「働く」ことのできないお子さんはたくさんいるのです。
その地域に一つのサービスしかなかったら、子供たちは一体どこに通えば良いのでしょう?
私の強い信念として、「その地で生まれた子はその地で生きる」ことがあります。
富山市の「しょうがい者計画」にもあるではないですか。
富山市しょうがい者計画は、身体や精神のしょうがいの有無にかかわらず、すべての人が社会の対等な構成員として、人格を尊重され、自己選択と自己決定の下に社会のあらゆる活動に参加・参画するとともに、社会の一員としてその責任を分担するのが普通である社会、すなわち「ノーマライゼーション社会」の実現をめざします。
どんな子もきちんと社会参加できるような体制を、養護学校にいる時から整えてやるのが親の務めであり、社会の責任ではないでしょうか?
「自分の子さえ行き先があれば良いのだ。」という考えではいつまでも地域は良くなっていかないと思います。
必要なものは必要だとみんなで訴えていきましょう。
法人側では、きちんと私たちの意向を聞いてくださいました。
何せお金のかかることですので、来年度以降の事業計画に盛り込んでいきたいという前向きなお答えをいただくことができました。
ひとまずは動向を見守りたいと思います。
このような私たちの動きに、ダッシュのスタッフさんも熱い応援メッセージを送ってくれました。
先を見越しての動きはさすがですね。
みんなが地域でずっと安心して生活するには就労継続だけでは不十分
生活介護も地域生活支援事業も最低ほしいところですね!
声を上げてもらわないとニーズは無いことになってしまいます。
役所も事業所も動かないまま、あっという間に時は経ってしまいます。
長男君たちの卒後の当たり前の生活のためには待てないし、妥協できないですよね。
また話を聞かせてください。
そうなんです。
子供たちは何も贅沢を要求しているわけではないのです。
子供たちは極々当たり前に地域で暮らしていきたいだけなのです。
それをきちんといろんな人にお願いしていくのが、誰でもない私たち保護者なのですね。
しかも時間はボーっとしている間にどんどん過ぎていってしまいます。
今のうちからどの地域の方もしっかりと訴えていっていただきたいと思います。