鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

危機感を持って。

先週、長男の個別懇談会がありました。

ほんの2~3週間しか経っていないのに、長男のテキパキ動く割には言葉の理解が乏しいことや、マネマネ君のため依存度が高く友だちに釣られて動いてしまう点など、担任の先生はよく見抜いていらっしゃいました。



さて、私がこだわる14歳の挑戦ですが、教育再生会議でも取り上げられ、どうやら政府へ提言する運びとなるようです。

富山で始まった取り組みが全国展開する日も近いかもしれません。

そんな国レベルの話は横に置いておいて、例えしょうがい児であっても中学生のうちにやらなければならないことがあるのではないでしょうか?

どんどん膨張する養護学校の背景には、軽度のしょうがいを持つ子供たちが増えていることが上げられます。

問題なのは養護学校の生徒が増えていくことではなく、卒業後にどこに行くかということなのです。



卒業後、一般就労を望むのであれば、高等部から就労体験をするのではなく、今からもうある程度経験を積む必要があるのではないかというのが私の考えです。

また受け入れ側も様々な子供たちと接することで、受け入れ態勢をどうしていけばしょうがい者も雇用することができるようになるかを知るのではないでしょうか?

特に学校から指示されなくても、どうぞ子供たちには様々な経験を積んであげてください。

そのことが必ず将来本人を支える自信へと繋がるはずです。



先日、長男の養護学校入学式に臨んで、小学部1年生の子たちが場が慣れずに次々と泣いている姿を見て、「この子たちが卒業する12年後は一体どんな世の中になっているのだろう。本当にこの子たちの行き場はあるのだろうか?」とふと考えさせられました。

「自分の子供さえ何とかなればいい。」という考えは捨て、どの子も仕事に就いて、どの子にも様々なサービスが受けられるような社会へと富山も変わっていかなければなりません。

そんなにすぐには変わってはいかないけれど、せめてこの小1の子たちが卒業するまでには何とか明るい未来が見えますように。。。

そんなふうに思います。



さて、長男の14歳の挑戦は、夏休み中に実施しているところを担任の先生が様子を見に行くという形で収まりそうです。

私はそれでも構いません。

ただ、同級生や下級生が長男についてこなければ意味がありません。

チャレンジ精神旺盛な生徒さんがたくさん出てくることを期待します。