鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

将来を考える。

昨日のダッシュでは聾学校の母子も来ていてスタッフさんと本人支援についていろいろと議論しました。

おかげさまで私の住む地域は社会福祉法人が提供する「日中一時支援事業」だとか、ありがた家さんが提供する「富山型デイサービス」があるけれど、富山県のある地域ではいまだにしょうがい児や保護者へのサービスが全くないところがあるのです。

富山型といっても「知的しょうがい児は困る。」とハッキリ言う事業所も決して少なくはありません

せっかく地域に富山型ができても、結局は利用できないという人がたくさんいます。

つくづく私は恵まれてるほうなのだと実感し、また地域格差があることに失望しました。ۤ



ダッシュのスタッフさんに「富山米さんは今後どんなサービスが必要だと思われますかね?」と聞かれました。

立山連峰など観光地はあってもしょうがい児が一日楽しめるところが少ない富山ではガイドヘルプのサービスは適当ではないような気がします。

うちの長男のように、それこそプールに行くとか、ジョギングで汗を流すとか、そういう目的でもあれば良いですが、なかなか重度しょうがいのお子さんには難しい面があります。

都会のように5分もすれば電車が次々とやってくるところなら平気でしょうが、次の電車が来るまでホームで30分以上待たなければならないようではヘルパーさんも疲れてしまいます。

でも、全くガイドヘルプやホームヘルプがないのもまた困ります。

身体や精神のしょうがい者もいることですし、適度なサービス提供をしてほしいものです。

それにはもちろん行政側がきちんとした支援޶をしないことには話しになりませんね。



また、卒業後のことも話し合いました。

私は長男には就労継続支援B型が適当だと思いますし、本人もそこそこやってくれるでしょう。

でも、長男の友人たちが皆そうかというと必ずしも適さない人がたくさんいることも事実です。

通所更生施設も「生活介護」のサービスを始めますが、これも認定区分が4以上でないとサービスが受けられません。

どこにも行けない人、或いは一旦福祉就労したものの結局ダメになる人は出てくるはずです。

また飛躍しますが、一般就労を目指す人もジョブコーチの不足など問題は山積みです。

残るは地域活動支援センター2型ですけど、今のところここら辺りではたぶん2型の事業所はありません。

また、今後「サービスを提供したい!」と考える人も出てくるでしょうが、お金を出す行政側が何と言うか?或いは財政難で運営が困難にならないか?これまた問題が生じます。

厄介なものですね。



私はお母さん方の声が聞きたいのです。

今を、将来をどうしたいのか?

ところが昨今事業所と対等に話のできる、意見を述べられるお母さんが非常に少ない

「自分の子は重度なんだ。」と言いながら、ではどうしたいのかちゃんと言える人が少ない狼

昨日一緒になった聾学校のお母さんは大人しそうな人でしたが、子供のことについてはきちんとした考えの持った良いお母さんでした。

若いお母さんの中でこういう人がもっともっと増えてくることを私は祈っています。֥ϡ