鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

お手伝いをしよう!

昨日は参観日でもなかったのですが、今長男が「生活」の単元で『お手伝いをしよう!』というテーマに取り組んでいるので見学に行ってきました。ع

内容は洗濯とふきん洗いと掃除機です。

洗濯は寄宿舎の洗濯機を使って、先生たちの家にある古着を洗いました。

長男は毎朝洗濯機を回してはくれますが、とにかくハンガーで干すことがいい加減です。

襟首を入れただけで、トレーナーやTシャツが傾いていても知らん顔をしています。

これは徹底的に練習させなくてはいけません!५



ふきんは洗面所で洗面器に洗剤を入れて手でゴシゴシと洗います。

マジックでХが書いてあり、これが消えるまで洗うのです。

洗う分には上手でしたが、ふきんを絞る手が縦絞りになっていて先生に注意されました。狼



さて、掃除機です。

寄宿舎の部屋に先生がシュレッダーで細かくした紙くずを一面にばら撒きました。

部屋中をくまなく掃除させるためにわざと紙くずを使いますが、これはどこの養護学校でもやっていることではないでしょうか?

うちの長男はさてどうやって掃除をしたでしょう

長男らしいと思ったのは、とにかく最初に全ての紙くずを吸い込んだことです。

風で廊下まで飛んでいった紙くずも一つ残らず吸い込み、畳のへりにはさまった紙くずも手でつまんで掃除機に吸い込ませていました。

それはそれで素晴らしいことですが、元々ほこりとは目に見えないものです。

目に見えなかったら長男は掃除しないのではないかと心配になりました。ۤ

それでも紙くずがなくなったあと、全体的に軽く掃除機をかけていたので合格点を上げることにしましょう。OK

ただし、最後に掃除機を止めるときにチラリとこちらのほうを見ていました。

指示待ちしているのです。

副担任の先生と「うちの長男は誰もいなかったら掃除機をいつ止めるのでしょうね。」といった話をしました。



こうした自立に向けた授業は中学生にとってとても貴重です。

「高等部に行ったらもうこんな授業はできませんからね。」と言った副担任の言葉がやけに耳に残りました。