悩めるお母さんたち。
養護学校を卒業したお子さんをお持ちの先輩お母さんから突然電話がありました。
息子の慣れた環境で働くのが一番だろうと小規模作業所を選んだけれど、将来的なことを考えると不安になってきたというのです。
養護学校にいるうちは就労先を決めるのに必死で、とにかくどこでもいいから本人が嫌がらずに毎日通勤してくれるところをと、そればかりが頭にあったそうです。
ところがいざ卒業し、就労してみると今度は自分の老後と親亡きあとの我が子のことが荒波のように押し寄せてくるのです。
こんなことは人ごとではありません。
あなたも必ずそのことで頭を悩ます時期がやってきます。
無認可の小規模作業所は自立支援法によりNPOへと進化しましたが、それでもグループホームなど多角経営するほどの力は到底ありません。
もっと大きな社会福祉法人を頼れば良かったとこのお母さんは言うのです。
ま、小さな町ですので、「いろんなところに顔を出されてはいかがですか?」ということで電話を切りました。
今まではどこかに就労しても最終的には入所施設で人生を終えるだろうと親御さんたちは考えていました。
ところが、世の中が次第にそうでもない時代へと変化しつつあります。
これからは就労先も大きなビジョンを持って選ばなくてはいけないかもしれませんね。