勘違いしている先輩お母さん。
先日、市の育成会研修会に行ったときのことです。
養護学校を卒業した先輩お母さんに会ったので、「息子さんはどうされたのですか?」と聞いたら、「家でお留守番してるもの。」と誇らしげにおっしゃいました。
息子さんはうちの長男と同じ自閉症で、決して知的に軽いとは言えません。
その人が一人で家でテレビを見ながら何時間も過ごしているのだそうです。
ファンヒーターも3時間タイマーが鳴ればちゃんと継続ボタンを押して寒い思いをしないように躾けたそうです。
私が「うちの息子はデイサービスに行ってます。」というと気の毒そうな顔をされました。
家で留守番もできない手に負えない子に思われたようです。
聞けば、息子さんは3歳ぐらいから一人で家を飛び出さないように厳しく躾けたそうです。
外出の時も先に靴を履いたとしても、勝手に玄関口から出ないように教えたそうです。
家族が用事で出かけるときにも一人で留守番できるように育ててこられたのでしょう。
でも、それは家族の都合の良いように育てただけで、本当に本人支援になっているでしょうか?
デイサービスを使うことがそんなにいけないことでしょうか?
20代といえば、車に乗っていろいろ出かけたり友だちと遊んだりスポーツしたりと一番楽しい時代です。
何もしょうがい者だからといって、家にいる必要はないのではありませんか?
もちろん、その人によっては静かに家で音楽を聴きながら過ごすことが好きな方もいます。
それはそれで良しとして、デイサービスを使ったり、ガイドヘルプを使ったりして社会参加することも大切なことなのではないでしょうか?
先輩お母さんの話を聞きながら、我が息子の将来像を描き、どんな青年として生きるべきかを考えさせられた瞬間でした。
なお、研修会の内容を録音したあります。
お近くの方でお聞きになりたい方は私まで連絡ください。お貸しします。