鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

聞き取り調査。

昨日は支援法移行によります聞き取り調査を受けに、長男と一緒に役所のほうへ行ってきました。

役所といっても、私の住む地域では市役所の地区センターに出向くことになります。

面談は担当の福祉課職員2名が交互に質問する形でした。

2人とも同じ用紙にそれぞれ回答を記入していました。


Ԥ今回はあくまで国が定めるところのサービスですので、居宅介護とか児童デイサービスとか短期入所が対象となります。

毎回お話している「日中一時支援事業」については、市町村が実施するサービスですので、これについてはまだ詳細について審議中のようで、10月以降にずれ込む模様です。


Ρ面談の内容ですが、支援費制度を利用していた方ならご存知ですが、身辺自立や移動介助、コミュニケーション、それと強いこだわりやパニックなどについてです。

身辺自立では、「全介助」と「一部介助」と「介助なし」に分かれるわけですが、例えばうちの長男の場合、衣類の着脱は一人でできますが、ではすぐに「介助なし」と判断してよいものでしょうか?

重度の知的しょうがいの場合、衣類の着脱はできても、気温に合った服装を選べるかというとまず無理です。

うちの長男も暑いからと自分で判断して服を1枚脱ぐことはできません。

また、タンスの中身がいつまででも夏バージョンのままですと、真冬でもTシャツ1枚で過ごしてしまいます。

そうすると、やはりこれは「介助なし」というよりも「一部介助」になるわけです。

こんなふうにしょうがい者を判定する場合、様々なことを想定しながら、「本当にその人はいつ、どんな時でも一人でやっていく力があるのかどうか?」を判断する必要があると思います。


֥ϡコミュニケーションやこだわりやパニックなどについては、特に細かな質問はなく、「いつもはどんな感じですか?」と大雑把なものでした。

「どんな感じ」と言われても、これほどいい加減な質問もないわけで、家庭内ではどうだ、学校ではどうだ、日中預かりの場ではどうだ、公的な場でどうだとあれこれ想定しながら喋っていましたら、あっという間に時間が経ってしまいました。


面談は約45分に及びましたが、長男は私の横で終始私の手振り身振りを真似していました。

見た目には大人しい良い子だと言えるかもしれません。

でも、先日のプールバックの事件だったり、人の咳によるパニックだったり、息子が苦手なものは世の中にたくさんあります。

その時々にたくさんの方の理解と介助が必要なのだということを判断しながら、どのしょうがい者にもより良い判定が下されることを私は願っています。