先生と支援員は違う
先日取り上げた荒れる青年たちのお話を恩師にしてみました。
そうするとこういう答えが返ってきました。
作業所でどうしようもならないことを保護者の方につたえることは、自分達専門化の非力さを伝えていることに気がつかないのかなと思うのです。
専門職としのプライドをもって支援をしてもらいたいと、教育現場にいても絶えず思っていました。
恩師のおっしゃる通りです。
でも、施設の支援員さんの中に自分は専門職だと意識している人はどれだけいるでしょうか?
何となく漠然と人助けしたくて職に就いたのが本音なのではないでしょうか?
特別支援学校の教師と施設の支援員との間で一番大きな違いは収入です。
そりゃあ恩師はがっつり退職金いただいて、尚且つ今もあちこちで講演し、小金を稼いでいるから良いでしょう。
施設の支援員さんはどうですか?
介護職員募集の広告を見てもいくらもらっているかは明らかです。
とても公務員の収入に及ぶものではありません。
それで、「お前たちプロだろ?しっかりしろ!」と言われても、すねてしまうのが現実なのではないでしょうか?
パニックの多い子ばかりで生傷が絶えないと思えば、すぐに他の事業所に移ってしまえば良いだけの話だと思いながら働いている支援員は少なくないと思います。
私たち保護者側が「優しい面倒見のいい支援員さんなら良いのに。」と願うのと同時に、支援員側も「手の掛かる利用者はご免だ。」と思っているに違いないのです。
だからこそ、私も息子に対して人に従順な子になるように育ててきたのですから。。
なので、恩師が支援員に対して「専門職の意識が薄い」とこぼすのは妥当ではないと思います。
収入も教師並みに釣り上げてこそ、そこで初めて対等に文句が言えるようになるのではないでしょうか?