隣の子って誰よ?
朝は息子をバス停まで送らないのでわからないのですが、帰りのバスを見ると必ず息子の座席だけカーテンがピッチリしまっています。
夏休みの登校日の時からずっと気になっていたので、連絡帳で先生に聞いてみました。
そしたら、「息子君はカーテンを開けたいのですが、隣の子が閉めてしまうようです。」と書いてありました。
隣の子って何て名前なの?
名前すら教えてくれないんだー。
いつもバスの外から窓越しに見てるから顔はわかるんだけど、このままだと知らないまま卒業しちゃいます。
昨今の支援学校はこのようなことが非常に多い。
同級生に一体誰がいるのか?
顔は見たことあるが、一体あの子は何年生なのか?
同級生らしいのだが、名前は何と言うのか?
軽度の子の親なら子供に聞けばいいことでしょうが、私たち重度の子の親には全くわからないことだらけの支援学校。
こうした小さなことの積み重ねで親同士の連帯感が薄れ、結局は卒後の進路先開拓がどんどん遅れて行ってしまうことを学校も保護者も知らないのです。
個人情報保護は知的しょうがい者の生活環境を悪くしていきます。
身体しょうがい者や精神しょうがい者は自分たちで要望や問題を提起することができますが、知的しょうがい者はそうはいきません。
保護者の連携こそが知的しょうがい者の生活を改善していくはずなんですが、誰が誰かもわからない学校生活では思うように行きませんね。