鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

部活動委員長挨拶

うっとおしい梅雨の季節ですが、高等部では就業体験も無事終わりほっと一息されていることと存じます。

このたび総会にて承認され、委員長に就任いたしました。

一言ご挨拶申し上げます。

先日、部活動を一通り見学させていただきました。

どの子も普段の授業とはまた少し違い、楽しく且つ懸命に取り組む姿が印象的でした。

今年度は新しく文化部に美術部とハンドメイド部が創設されました。

まだまだ部員の数は少ないですが、より子供たちの選択肢が増えたことは誠に喜ばしいことと思います。

私が美術部の男子生徒に「絵が上手ですね。」と聞くと、「先生の方が上手だよ!」と先生の描かれたデッサンを誇らしげに指差すので苦笑いしてしまいました。

また、私は編み物しかできないものですから、ミシンに挑戦する女子生徒にはとても感心されられました。

わずか週に1~2回の部活動ですが、部活動にはとても意味深いものがあると思います。

学校を卒業しますと、特に重度のしょうがいをお持ちのお子さんは就労先と家との往復の日々になります。

「夕方に何をさせようか?」、或いは「土日に何をさせようか?」ということが保護者に重くのし掛かってきます。

そんな時に部活動を思い出して、「そういえば、学校であんなことをしていたなあ・・。」というヒントにしてほしいのです。

また、部活動で学んだことを生かして、地域参加へ繋げていくこともできます。

卒業後も陸上や卓球などのスポーツ大会に参加したり、和太鼓や日舞で習ったことを生かして、地域のお祭りや行事などに参加したりすることもできるでしょう。

こうしたことから部活動とはもしかしたら正規の授業より遥かに重要な活動と言えるかもしれません。

せっかくOBの方々が後援会の形で引き継いでこられた部活動ですから、少しも疎かにすることなくしっかりと見守っていこうと思っています。