姉の気持ち
大学院で特別支援教育について研究する先生から、しょうがい児の兄弟姉妹に向けてアンケートのお願いがありました。
特別支援学校に通う児童・生徒の家庭全体に配布されたものかと思われます。
うちの長女の気持ちを知る良いきっかけになりました。
「時々両親が私以上に弟を大切にしていると思うことがある」の質問には「全く当てはまらない」とあり、ホッとしました。
「弟の将来は心配である」については、「どちらかというと当てはまらない」とありました。
長女に負担を掛けないよう、長男の将来については両親亡き後もきちんとしなくてはいけません。
「私は弟のことであまり困らないし、もし困っても両親が助けてくれる」については「どちらかというと当てはまる」になっていました。
長男の高い生活力とコミュニケーション能力が長女の生活に支障を来たしていないようで安心しました。
反面、「私は長男にしょうがいがあることを言いたくないことがある」では、「どちらかというと当てはまる」にチェックを入れていました。
また、「私は弟のことを友だちにうまく話せないときがある」にも、「どちらかというと当てはまる」としています。
しょうがい児の兄弟としての微妙な心理状態が窺えます。
もっと知的しょうがいに対する社会の理解が進んでほしいものです。
「自分の家族に弟がいることは好ましいことだ」の質問には「とても当てはまる」とありました。
「私の家族は周りの家族とまったく変わらない」でも、「とても当てはまる」と回答しています。
「私の両親は、弟にかける時間と同じ時間を私にかけてくれている」にも、「どちらかというと当てはまる」と回答しています。
嬉しいと同時に、弟に対して理解あるお姉ちゃんでいてくれて本当に感謝しています。
大学生になった今だから回答できるアンケートだということも言えるかもしれません。
これが中学生や高校生の時だったら、もっと回答も変化していたかもしれないですね。
長男の成長とともに親である私の考え方や思いが変化するのと同時に、姉として長女の気持ちにもいろいろと変化があったことでしょう。
時に様々な葛藤があったに違いありません。
しかしながら、こうして長男を中心に私たち家族が幸せに生きられるのも、家族一人一人の優しさや思いやりがあればこそなのでしょうね。