ソーシャルファーム。
県の育成会とサポート協会の共催講演会に行ってきました。
どうせ私は書記なので行かざるを得ませんが…。
講師は2年前まで環境省の事務次官だった炭谷茂氏です。
ご自身は富山県出身であります。
お役人のときから、環境と福祉とが結び付かないものかを研究されてきたようです。
「ソーシャルインクルージョン」という理念があるんです。
社会にはどうしても、しょうがい者とか老人だとか、ホームレスとか刑期を終えた犯罪者だとか、そうした弱者を排除しようとする力が芽生えます。
排除してできた街が、たとえば大阪の西成区などです。
しかしながら、そうした弱者に仕事をさせることによって、社会環境が良くなり、更には弱者の生活も潤うという考え方で、そのソーシャルインクルージョンを形にしたのが「ソーシャルファーム」なわけです。
難しいようですが、たとえしょうがい者であっても、しょうがい者だからできる仕事は必ずあるはず!
大きな工場で働くのは健常な社員だけど社員食堂で働くのはしょうがい者。
或いは、公園で遊ぶのは子供たちだけれどその整備をするのはしょうがい者というふうに、1つの小さな場の中にも必ずしょうがい者が必要な部分は出てくるはずです。
それを活かしてあげようという考え方は、これからの日本にはとても重要になってくるだろうというお話でした。
具体的に取り組んでいる企業なども教えてもらいました。
携帯投稿では限界なので、またいつかの機会に具体的な例についてお話したいと思います。
「福祉就労」などは所詮税金を投入する労働です。
ではなくて、社会の中にしょうがい者が担う部分を作ってやる…新しい風を私は感じました。