鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

成年後見制度をかじって。

日曜日は富山市育成会研修会でした。

始めに市のしょうがい福祉課から職員さんが来てお話をされました。

ようやく、市にも「富山市しょうがい者自立支援協議会」が発足するのです。

これは自立支援法の中の「地域生活支援事業」の中に盛り込まれている項目で、本当は施行されたときにすぐに立ち上げなくてはいけないものなのですが、富山市では2年経過してようやく重い腰を上げた形になります。

あなたの市町村にはありますか?

協議会の中には市の育成会会長さんもメンバーに加わることになるので、その活躍に期待したいところです。



後半は「成年後見制度」の講演でした。

全国手をつなぐ育成会中央相談室長もしておられます細川瑞子先生のお話でした。

成年後見についてはこれから全国で嫌と言うほど勉強会が開かれると思います。

また、お暇なときに足を運んでいただきたいと思います。



特筆すべき点は、どんな重い知的しょうがいの子があっても20歳になれば親権が奪われることです。

どんなに「この子は言葉が話せません!」、「この子は名前も書けません!」と訴えても、親であって親でなくなるのです。

施設の中には契約を結ぶ際にしょうがい者本人と契約するところが増えてきているそうです。

そのため、施設を利用するためだけに成年後見を利用する親御さんが増えているとか・・・。



成年後見は別にしょうがい者でなくてもお年寄りでも使います。

我が子よりも先に、自分の両親のために後見人になる人もたくさん出てくるでしょうね。

ただ、「成年後見制度」というのはまだ整備途中の制度であって、後見人になったからといって明確なメリットがあるというわけではないそうです。

本人の人生をしっかりサポートしていく上で、どれだけ後見人が力を発揮できるのかはまだ検討段階なんだそうです。

いずれにせよしょうがい者を守る大切な制度です。

みんなで見守って育てていきましょう。