鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

児童デイサービスを進化させよ!

支援法の更新手続きの通知が我が家にも届きました。

それで、うちの子も児童デイサービスを申請してもいいか行政センターへ問い合わせしてみました。

返ってきた答えは、「来年度まで待ってください。」とのことでした。

今、市のほうで来年度の予算に中高生も児童デイサービスが使えるよう盛り込む検討をしているところだそうです。

感触としては割りと良い方向に向いているようでした。



元々「児童デイサービス」は国が直接行う事業ですし、規定にちゃんと「18歳まで」とあるのですから、富山市は何をためらっているのでしょう?

「日中一時支援」のように市町村の裁量でやらなければならない事業ではないし、国や県からしっかりお金が入ってくるわけですから、そんなに予算配分に頭を悩ます問題でもないような気がしますけどねえ。(役所の人間ではないのでよくわかりませんが…。)

それよりも児童デイサービスを使えないことで、中高生がみんな富山県単独の「デイケア事業」に走れば、それこそ富山市が100%利用料を肩代わりしなくてはいけませんから、使えば使うほど予算が減っていくように思います。

しかも「利用ニーズが多すぎる!」といってデイケアの1日あたりの利用料をたったの2,400円のままにしていれば、「事業所は儲からない」、「儲からないから子供は預からない」と、悪循環を繰り返すばかりになってしまいます。



ただ、富山にも良いところがあって、富山型デイサービス事業所も児童デイサービスの指定事業所に入れてくれているところはさすが!富山らしいと思います。

ちょこちょこっと子供を預けられるところがあるのは、やっぱりお母さんたちにとって有難いことです。

日中一時支援事業」なんて事業所が「もう子供の預かりは止めます。」なんて言われたらおしまいですもの。

いろいろと知的しょうがい者(児)を取り巻く事件が相次ぐ中、頼りにできるところが一つでもあればいいですね。



さて、あくまで本人の療育目的とされる児童デイサービスを申請するするために、うちの子ならばどういった項目を挙げようか考えてみました。

○サービスを利用することにより、他の利用者やスタッフと触れ合うことで、知能の発達を促し、自閉症にありがちなコミュニケーション形成の遅れを補う効果がある。

○数年後の社会自立に向けて、様々な仕事を与えられることにより自ら働こうとする意識が生まれる。

○公共の場を利用することにより、人に迷惑を掛けない行動を学んだり、人に物を譲る精神や、いたわりの心を育てる。

○家庭では難しい様々な経験をすることにより、人間的な成長を期待し、社会の一員である意識を高めていく。

こんなところでしょうか?



児童デイサービスは事業所も潤い、利用者も助かるサービスです。

行政の力量でますます進化を遂げていくことを祈ります。