鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

久々全国大会。

久しぶりに本人大会支援者部会に出席しました。

本人さん達と福祉バスに乗り込み、某市へ向かいました。

車中では同じ地域に住む本人さんと話し込みました。

私と年も近いので話が弾みます。

仕事を転々としたが長続きせず、今の福祉施設にお世話になることになったそうです。

「生真面目だし、また再就職目指せばどうですか?」と言いましたが、「もうこの年では無理やから。」と寂しそうでした。

グループホームで仲間と暮らしていますが、月々の利用料が5万6千円だそうです。

反面貰える工賃は3千円ちょっと。

しょうがい者年金が生活費のほとんどにあてがわれます。

父親はもう亡くなり、兄は都会で独立し、年老いた母が実家にいるだけだと言います。

「お小遣い全然ないですね。」と言うと、「週末実家に帰った時にお母さんが2千円とかくれるんだ。」と言ってました。

2千円。。。

長男のことも心配してくれて、「お姉ちゃんはお婿さんをもらえばいいよ。」と言うので、「どうして?」と聞くと、「だって長男君が1人ぼっちにならなくて済むから。」と言います。

「その時はうちの長男は貴方のお世話になろうかな?」と言うと苦笑いされてしまいました。



何が「24時間テレビ」ですか!

不幸なしょうがい者たちには目も向けないで、良い子振るのは止めてください。

綺麗ごとでは済まされない厳しい現実がしょうがい者たちの世界にはあるのです。