鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

軽度ゆえの悲しみ。

先日もお伝えしましたが、27日(日)に県育成会本人部会が開かれました。

今は毎月全国大会に向けての打ち合わせが行われています。

この日は本人大会の分科会を想定してグループ討論会が行われました。

2つのグループに分かれましたが、片方では「いやがらせを受けてはいませんか?差別をなくすには?」というテーマで話し合いが進められました。

司会者も本人さんですが、フォローをしてくださる方は施設の指導員さんでした。

指導員さんは皆、私などよりもずっと若い人です。

若いときからこうした知的しょうがい者のお世話をしていらっしゃることに頭が下がる思いがしました。



「僕はしょうがいがあるから、よく嫌なことを言われます。」と話す本人さんたちの話は身に詰まされました。

私は息子が言葉も話せない重度ですから、軽度の人たちが羨ましく思えますけれど、(自分にしょうがいがあることを自覚しながら生きることはどんなに苦しいことだろう。)と、とてもせつない気持ちになりました。

中には昔の辛いことが思い出されてテーブルを叩く青年もいました。

たまたまこういうテーマだから思わずカッとなってしまったのでしょうけれど、今でもそんな辛い思い出を背負って生きているのかと思うと哀れにも思いました。



私も地元の通所施設に通う本人さんたちと話をしたりする機会はありますが、好きな事や楽しい事など聞くだけで、悩みや辛いことなどは聞いたことがありません。

知的しょうがい者といえども、それぞれ皆普通の人並みに何がしかの苦しみを抱きながら生きているのだということを知ることができて良かったと思います。

これからはもっともっと人として尊重してあげながら接していきたいと思います。

私にはまだまだ知らないことがたくさんあります。

もっともっと勉強しなければいけないのだと心底思うようになりました。