鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

寂しい運動会

久しぶりに寂しい少年のお話です。
 
去年、お母さんと一緒に家を出たことはブログでも書きました。
 
がしかし、今年の春になって家に戻ってきました。
 
お母さんが、「母子4人では暮らしていけない!」と旦那さんに泣きついたそうです。
 
弟も私立高校でお金が掛かりますから無理もありませんね。
 
 
 
先日、支援学校の運動会が開催されました。
 
寂しい少年はラジオ体操で指揮をとる大役を任されました。
 
でも、両親は来てはくれませんでした。
 
親子のフォークダンスでは、可愛い女の子がそばにいたので妹が駆けつけたのかもしれません。
 
お母さんは酒屋の仕事を手伝わせてもらってないようですから、外に働きに出なくてはいけないし、運動会どころではないのでしょうね。
 
気の毒なものです。
 
 
 
別の日にはバスに乗り遅れたのか家の前でウロウロする弟を見かけました。
 
こちらも少年ほどではないにしても軽度の自閉症です。
 
日常と違ったアクシデントにはなかなか対応もできないでしょう。
 
バスを乗り継がないと行けない遠くの学校でどうして過ごしているのかしら?
 
 
 
いよいよ寂しい少年も卒業を迎えます。
 
そして、2年後には成人。
 
生まれて来て良かったと思えるような楽しい人生を過ごしてほしいと切に願います。。。