鈴蘭日記

自閉症で重度知的障がい者の息子のお話です。

よろしくお願いします。

自閉症の国語の授業

今週の水曜日の国語では、雪をさわりながら、「冷たい」、その反対の「あたたかい」物のイメージをひろげる学習をしてみました。

 

抽象概念は非常に定着しにくいです。

 

なぜならば、美しいやさしい楽しい怖いなどの言葉は一つの場や、物に限らずに使われ、何かと何かの比較の上で使用されることが多いからです。

 

一つのパターンとしてイメージしながら、獲得していくことが得意な自閉症のお子さんには、非常にあいまいな言葉になり、獲得しづらいものです。

 

でも、学習のやりかたで必要な言葉は、獲得が可能になります。

 

また、その必要性を支援者が感じ、適切に向き合うことが大切です。

 

学習のプロセスとして、「こたつやラーメン・雪・氷・冷蔵庫・ストーブ」など、文字と絵で、カードを作り、冷たい・あたたかいのカードと、合わせる学習をします。

 

次に、「雪は冷たい、あたたかい、どちらですか」と、言葉で質問をします。

 

次に、ノートに「ゆきは、」の質問に「ゆきはつめたい」と、書いてもらいます。

 

(ここは、耳からの質問にスムースに答えることが大切なので、あえて、ひらがなで書いてもらいます。書くところまで、進めると混乱が始まります。)

 

また、前に戻り、繰り返します。

 

こうして、ゆさぶりをかけながら、イメージを定着させ、広げることをめざします。

 

今回は、まだ、混乱が多くありましたが、必ずできるようになります。