しょうがい者の価値はたった300円。
しょうがい児に対して何かと「富山型デイサービスに頼りなさい。」と言う富山の行政。
果たしてそれは筋の通ったことなのでしょうか?
介護保険制度を見れば、8時間以内のデイサービスであっても、「要介護1」のお年寄りでさえ6,770円の報酬単価なのです。
「要介護5」に至っては11,250円です。
それではうちの長男はどうでしょう?
富山市では自立支援法でいうところの「児童デイサービス」は小学生までと厳しく規制しています。
では、中高生のしょうがい児はどんなサービスがあるのかといえば、県や市が単独でおこなっている「デイケア事業」のみです。
(一部で日中一時支援事業を行っているところもありますが…。)
しょうがい福祉課は、「利用料は発生しません。」と歌い文句のようにそのことを前面に押し出しますが、事業所に入るお金が8時間でたったの2,400円では、申し訳なくて堂々と預けることができません。
これを人間の価値に置き換えれば、お年寄りが1時間に1千円以上の評価があるのに、うちの長男はたったの300円なのです
こんなことが本当に許されていいのでしょうか
富山型デイサービスの事業所さんは、これも富山の人らしいなあと感じるのですが、文句も言わずに子供たちを預かってくださいます。
しかし、これでは事業所の経営が成り立ちません!
また、そういった実態を知らず、子供を預けている保護者に問題意識がないことがまた問題です。
今老人介護で人手不足が大変な社会問題になっていますが、これだけの高い単価でありながら、尚且つまだ報酬単価が少ないのであるならば、しょうがい者の世界なんてもっと残酷ですよね。
うちの長男は300円。
彼なりに一生懸命生きてはいるのですが、それでも行政から見れば300円の価値しかないのです。
私は長男に言います。
「タダで帰ってくるな!ボランティアスタッフだと思ってしっかり働いて来い!その分お母ちゃんも世の中が少しでも良くなるように働いてくるから…。」
もちろん、他のお子さんにまでそのような強制はしません。
長男もわかって利用しているわけもなく、只私一人が虚しさを感じながら生きているのです。