老後の暮らしに不安かあ。。
地元新聞に知り合いがいまして、特集記事に載せてくれることになりました。
取材だけでも5時間、更に電話で1時間、生まれた時からのことを根掘り葉掘り言わされました。
息子の姉にも30分くらい色々聞いたようです。
とにかく思い出すのに大変でした。
「何か地域の方に良くされた思い出とかありませんか?」と言われて、ひねり出すのに苦労しましたよ。(笑)
普通、重度の知的障がい者はデイサービスとか福祉関係者とばかり接していますからね。
地域の方だけに接するのはなかなかありません。
それでも地元の成人式には出たので、そのことは詳しくあれこれ話しました。
保育所時代の同級生と写真を撮るとき快く応じてくれたこととか、同級生のお母さんが「息子君と写真を撮ってあげられ!」と声を掛けてくれたり、結構ウルウルしそうなエピソードも話したのですが、見事に載ってませんでした。(笑)
特集記事は結構重たい性質のもので、過去の記事を読むと自殺者の家族とか性暴力に悩む人のことを取り上げていました。
そのため、私や息子は割と明るいほうだと思うのですが、文章自体はどんよりとしたものが流れているような気がしました。
しかも、サブタイトルは「老後の暮らしに不安」となっててビックリです。
親亡きあとのことはチラリと話しただけですぐスルーしてたので、まさかこれを取り上げるとは思いませんでした。
しかも、姉の「将来は私が面倒を見なくてはいけないと思う。」というコメントまで載っています。
姉に聞いたところ、「30分くらい他の話をしてその部分はちょっとしか話していない。」とのことでした。
やはり、演出されたようです。
記者の方が、「私の知ってる障がい者の兄弟の方で将来は面倒を見たいと言ってる人が結構おられます。」と言ってたのが気になっていたのですが、記者の主観にまんまとはめられたようです。
取材を引き受けるべきではなかったのでしょうか?
それでも、最近音信不通の友人たちからは久しぶりにメッセージをいただきました。
中には「私の知り合いのお子さんもおなじように悩んでいるのよ。」と告白してくれる友人もいました。
さすがはマスメディアですね。
息子が活躍することで少しでも多くの人の励みになれば幸いです。
今度はもっと明るい記事で取り上げられるよう頑張りたいと思います。
さ、私の本業は重度の知的障がい者の社会参加と啓発活動。
春になったことだし、そちらのほうに力を入れていきたいと思います。